週末の授業で、ちょうど『20年後』と言う文章とやっているところです。結構好きな作品の一つです。
登場人物はジミーとボブ、本当の兄弟のようにニューヨークで育った二人ですが、ボブは金持ちになるために、西部に立つ時、二人は約束しました。別れた時刻から、きっかり20年後に、二人はどこにいようと、ここに再会しよう、と。
二人とも時間通りに来ました。でもそのときは、ジミーはニューヨークの巡査になっていて、ボブはシカゴから手配されている人になりました。ジミーは自ら手を下せずに、ほかの私服刑事に頼みました。と言う物語です。
その中の一言のセリフにちょっと気になって、「二十年たつと、善人は悪人になりますよ」。この文章を読むたびに、自分でもおかしいなあと思いますが、「ボブが今手配されているからには、きっと西部でなにか罪を犯したり、悪いことをしたりしていたんでしょうね」、一般的にはそのような人は悪い人というでしょう。でも、私はなかなかボブを悪い人と思うことができません。文章の最初から、作者はわざとというか、所々に二人はとても仲良しで、二人とも義理堅いと言う印象を強く与えてくれました。私たちはいつも誠実とか義理堅さとかに一番心を打たれやすいじゃないですか。
ボブは悪人なのでしょうか。
なら、善人とは何でしょう。自分の友達や家族にだけではなく、ほかの人にもいつも優しい心を持っている人だ、と言うふうに理解していいですよね。
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